第二章 第一話 メガネは4本 〜利き目は大事〜

何もやる気が起きない
何をするにも億劫(おっくう)だ

だけど 子供達がいる

ご飯をあげないと…
お風呂に入れないと…


小学生になった上の子たちはともかく
生まれたばかりの子は放っておけない

幸か不幸か ありがたいことに
「動く」きっかけがあった


本当は締め切ったカーテンの部屋で
じっとして毎日をやり過ごしたかった

自暴自棄で現実逃避したかったが
それだけではいけない日々だった


いつになっても気持ちが上に向かない
けれど 生きていかないといけない

というよりも
子供を「生かさない」といけない と思った



「緑内障」の進行は
実はストレスと関係するそうだ


目が見えなくなったということと 
太陽に当たれないということ

上の子達が生まれる頃に
末期がんの母の看病を5年間していたこと


その募り募ったストレスのせいか 
気づくと明らかに目の様子が変わっていた

今まで使っていたメガネなどでは
うまくものが見えなくなっていた


そこで まず「メガネ」との戦いが始まった



元々私は目が相当悪かった
父が「ド近眼」の類なので親譲りだ

高校の時には0.01がないのが自慢だった

黒板に貼られた「C」が羅列された紙
1mの線からでも一番上の向きが見えない

それが意外とクラスの中でうけた


そのくらい視力が悪いので
メガネやコンタクトは必需品だ

メガネでは遠近感がうまく掴めなく苦手で
日常はほとんどコンタクトだった



メガネを作ろうと眼科で度数を測り
処方箋をもらってメガネを作った

ところが うまくものが見えない

きちんと測ってもらったにも関わらず
ものが見えないのだ

見えるはずなのに見えない


初めは理由がわからなかった


処方箋の数字通りのメガネは諦めて
直接メガネ屋に出向いて作ってみた

何度も何度も作り替えたり
コンタクトを使って比べたり

随分試行錯誤を繰り返し
やっと理由がわかった


見えない原因は 見えない左目だった

左目の黒目の真ん中
焦点が見えていないことを甘くみていた


右目と同じように左目も視力を出すと
左目のせいで全体が見えなくなっていたのだ

なので右目が1.5であれば
左目は1.2にすることで見えるようになった

そして コンタクトも同じように
左目の度数を少し落として作り直した



私は利き目が右目である
右目だけで前方の視界150度位が見える

だから左目の内側の視界が
欠けていることに気づかなかったのだ


神様に感謝しないといけないのは
利き目を残してくれたことだ

だから見え方が安定すれば
普段の生活はあまり不自由がない

本当にありがたいことだ

それだけが 救いだ



さて やっと度数が決まり
落とし所が分かったことでメガネを買い揃えた


そして愛用のメガネは4本になった

  1. 近眼用の日常用メガネ(1.5程度)
  2. 度付きのサングラス(運転用)
  3. 度なしのサングラス(外出用)
  4. ブルーライトカットメガネ


ブルーライトカットメガネは
その当時 出たばかりで必須と思って買った

「画面」が緑内障に悪いと言われて
画面にブルーライトカットィルムも貼った

フィルムとメガネでダブルでガードした


その後は 数回度数を変えて作り替えたが
老眼が始まるまでは常時4本で対応していた

老眼が始まってからはもっと本数も増えたが
それはまた随分後の話となった

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