ぬりえ第一弾、完成!のはずが|ひとりごと その5

急に絵が描きたくなって
いろいろ考えた挙句

前々から気になっていた
塗り絵を描き始めることにした


一般的な国内の大人用の塗り絵は
全体的に線が細く 色も薄い

完成した時に目立たないよう
配慮されているのだと思うが

目が不自由な私には
少し見えにくい


その反面 海外の塗り絵は
輪郭が太くて黒く 塗りやすい

少し線の強さが気になるが
それ以前に絵柄が大ぶりで微妙

どれも自分が塗りたいと思えない

 
ならば 自分が塗りたいものを

そして 自分で塗った後に
飾りたくなるようなものがいい

売ってないなら自分で 
と作ってみることにした


まずは 基本的なところから
と 大好きな花を描くことにした

絵を描きたかったストレスは
描き始めたことで満たされ

描きたいものが次々に溢れ
20種類の花々はすぐに出揃った


表紙には中の絵柄から
桜と桔梗を選んで載せた

桜の咲く春からはじまり
梅の咲く早春で締めくくる

20種類の個性あふれる
日本の季節の花々

我ながら
初めてにしては上出来と思い

緊張しながら入稿して
製本されるのを楽しみに待った



数日後 

待ちに待った本が届いた

配達完了の知らせを見て
またもや階段から落ちそうな勢いで

急いでポストにむかい
年甲斐もなく一段抜かしで部屋に戻った


興奮をまったく抑えられず
おそらく締まりのない顔で開封していた


狙った以上に表紙の色味もよく
つや消しのマットな質感もいい

ここ数年なかった種類の感動で
自分の渾身の力を注いだ仕事だと感じた

そして いい知れぬ達成感に包まれ
子供の前で大はしゃぎして喜んだ



ところが

喜んだのも束の間
ゆっくり中身を見てみると

覚えのない黒い点がある

大小さまざまで 

中には線のようなものまである


ん? なんだこれ?


今回 iPadで描く練習も兼ねて
すべての絵をiPadで仕上げた

何かが間違っていたのかもしれない
と慌ててデータを開いてみる

汚れが見えたページのデータを開き
おそらくここだろうと拡大してみる

すると紛れもなく

その「点」がある


A4サイズの画面で見ても
ほとんどわからないのだが

200〜400%に拡大すると見える


確かに一度ここに描いてたな
と思う場所の消し忘れ

レイヤーを分けていたせいで
消したつもりが残っていた線 など

画面では気づかなかったのに
紙にはしっかり印刷されている

ショックのあまり
すぐに修正作業を始めた

大概は消せばいいのだが
ものによっては描き直した方が早い


喜びが大きかった分だけ
至らなかったショックも大きい

画面で見えなかったショック

そして 紙の上でも
見えないことがあるショック

時間帯や目の調子によって
見え方が変わることもわかった



けれど 
もう十分に転んできた

だから
転ぶだけでは終わらない


ただで起きるわけにはいかない

そこからちゃんと吸収 吸収

できないことは
できる方法に変換する

そして静かに
一言だけ愚痴っておく

「ムカつく」



さぁて 仕切り直し

まずは細かく分けたレイヤーを
必要最低限にして重複を減らす

ついつい図面を描く時の癖で
レイヤーを不要に分けていた

これも失敗の原因
もっと簡単でいい


それから 
一度の確認でダメなら

分けて
確認する回数を増やせばいい

エリア毎に超拡大してチェック
さらに全体をくまなくチェック


紙の本も
スタンドの光と自然光でチェック

夜見た後は 
昼間も見る

目の調子も見え方もかわる


さぁ これで完璧


今度こそ 
と入稿して 

再度本の到着を待った



ところが びっくり

右に絵が来るはずなのに
今度は左に絵がある!

ページを一枚足し忘れ
絵の配置が全て反対になっていた


もうボロボロです

黒い点や線のショックが大きすぎて
ページ構成の確認が抜けていました

すぐに再度入稿



三度目の正直で やっと完成!


歳をとったから
時間がかかるようになったのか

それとも性格ゆえに

時間と手数を余計にかけて

自ら不要な失態を

招いてしまっているのか

そこにはまだまだ
改良の余地がありそうだ



今回の初出版 
そして新しい仕事

利用したのは

「Amazon KDP」

今は自分で本を出版できるのが
とても楽しい


一度出版した後でも
何度も修正ができるのも私向き

改版 改版で
終わらなさそうだが

すごくいいシステムだと思う


おかげでまた一つ
新しいことに挑戦できた

自分の中で
ずっと燻っていたものを

一つ 世の中に形として
出すことができた


今はまだまだ

種まきの時期

自分にできることを
少しずつ蒔いて育てる時期

失敗しながら進むのが楽しい

そして 芽吹くのが楽しみ

長い冬が終わって

もうそろそろ
春にならないかな

こうして生まれた、ぬりえ第一弾です。
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