今年高校生になった次男
時々学校の帰りに
「ちょっと高尾山に行ってくる」という
長男が「地平線を見たい」と言うから
つい私も
「ちょっと高尾山」行かない?
と言ってしまった
お盆の前の平日で人も少なさそうだし
久しぶりに一段落ついて気分もいいし
ちょっと自然に触れたかったし
登りは何かに乗っていけばすぐだし
帰りは少し歩きたいから歩けばいいし
学校帰りに行けるくらいだし大丈夫
なんて気楽に考えた
長男は
「いいよ、地球が丸く見えればいいし
ママが動けなくなったら、
おんぶして帰らないとだから」
なんて ちょっと引っかかるけど
OKが出て気分良く昼から出発した
靴はちゃんとトレッキングシューズ
リュックの中は登山セット
今までいくつか山は登ったし
湿原や高原のハイキングも好きだ
光線過敏と言われようが自然を求め
重装備で子供達と出かけた方だった
だから理屈の上では
「山登り」を理解していた
高尾山口の駅に着いたのは13時前
並んでいるケーブルカーを避けて
仲良く長男とリフトで上がった
まだまだ登山客が切れない時間だ
リフトを降りるとすぐに霞台展望台があり
延々と続く街並みが視界に広がった
天気もよく新宿も池袋も見えていたはず
遠い景色はよく見えないので「はず」
最近は見えなくても気にならなくなった
その行為とシチュエーションが楽しい
最後に高尾山に登ったのは
まだ次男が生まれていなかった頃
道理で想像していたのと随分違う
リフトを降りてすぐにはサル園がない
快調に進むはずがすでに息切れ
なんかいろいろと違いすぎる
今日の目的の「野草園」だが
昨日の雨のせいか殆ど花が咲いてない
けれど 少し陰っていて湿度がある
そんな散歩道は気分がいい

かろうじて咲いている花を堪能して
いよいよ山頂に向かう
コンクリートの山道は嫌だったので
吊り橋コースの4号路から向かった
山頂に向かうはずなのに
いきなり下るルートに面食らったが
久しぶりのハイキングで
汗でジーンズが柔らかくなるのが楽しい
ちゃんと自分の足で山道を歩く
その行為が妙にうれしかった
だがしかし ところどころ出てくる
木道の階段がペースを乱す
強制的に歩幅を支配されるから
どっと異常な疲れが出る
長い木道の上り階段が続くところは
休まないとすぐに息が上がる
やっとの思いで着いた山頂
残念ながら富士山は見えなかったが
眼下に広がる景色は格別だ
時間が良かったのか
山頂はあまり人が多くなくて快適だった
途中で買ったお団子とまんじゅうで
小腹を満たし 木陰で小休憩
そして いよいよ楽しみの下山ルート
上りは体力も足りないだろうし
辛くて楽しめなくても下りなら
運が良ければギンリョウソウに会えるかも
なんて期待を胸に6号路で駅を目指した
始まってすぐに木道の階段が続く
嫌な予感がした 絶対足に来るだろうなと
そう思うや否や
すぐに膝がありえないくらい痛み出した
「ほらね」と思いながら四苦八苦
さあどうしたものか
下山は始めたばかり
膝が痛い
やめる?やめない?
下までもつ?
いろいろ頭の中で考えながら
なぜか足は痛いのに進みたがって止まらない
今なら引き返せる
わかっていながらも 痛いのに
どうにかならないか動かしながら進んでしまう
すると今度は足がつりそうになってきた
つま先を挙げるとふくらはぎが
踵を上げるとスネの外側の筋肉が
止まるとつるし 進むと膝が痛む
生き地獄のような時間だった
木道が終わったところで やっと一息
いよいよ緊急時の長男の出番
固まった筋肉を
強制的にベチベチ叩いてもらう
叩いて揉んでほぐして
やっと息ができるようになって深呼吸
看板には「11」とある
全部で13だからまだまだだ
その後は木道はなく泥道になり
膝の痛みも無くなりこれ幸い
ずっと軽度の下りが続くから
長男が歌う歌に合わせてテンポよく進む
沢伝いに下りていくルートのおかげで
ずっと心地よい涼しさが続く
途中 道なのか沢なのかわからない
せせらぎを歩くのが楽しかった

だんだんペースも慣れてきたのだが
暗くなり視界が悪くなって凸凹が見にくい
もう少し早い時間だったら
もっと楽しめたのにと思ったのが少し残念
最後の看板3個分は
あっという間で無事完走
山道が終わってコンクリートになった途端
また膝が少し痛み出した
もう歩きたくないが最後のひと踏ん張り
やっとの思いで駅に辿り着き
温泉セットを持参の長男は温泉直行
そして電池が切れた私はつい一眠り
終わってしまえば何でもたのしい
また早速行きたくなってきた
次はもうちょっと早い時間から
今回富士山は見えなかったけど
「関東富士見100景」の景色を見たい
夜景もいいな
なんて次々欲が出てきてしまう
「ちょっと高尾山に」の感覚で
学校帰りに行く次男 恐るべし
騙されてしまったがいい経験だった
「下山中に膝の痛み」
で検索すると次々にいろいろ出てくる
おすすめ対策の一つ
トレッキングポールがいいかも
行きたいなって思ってすぐに
山に登った自分に笑ってしまう
清々しくていいではないか 若い若い
次の塗り絵のお題に「野草」?
なんて力んで見に行ってみたが
あまり興味もわかずワクワクもなかった
それに引き換え帰りに見かけた
家の前に置かれた植木鉢の「茄子」
葉は枯れて殆ど無かったが
紫と黄色のナスらしきものがなっていた
不思議で面白くて
野菜を植えるには小さすぎる鉢も笑えた
結局は 何でも笑えたもんが
勝ちかもしれない
今日の登山も楽しかったからマル
次のお題は面白かったから「茄子」
これもありかもしれない
そして
またやりたいことが出来て◎
