第五章 第一話 ひだまりの破片(かけら)

目が見えない
そう気づいたあの日から 15年



失意のどん底にいた私に
一筋の光として届いた小さな命は
この春 高校生になりました


自分に合った生活を見つけるのに 5年
自分を整えるのに 10年


気がつけば 
それだけの長い月日が流れていました


その間 
決して平坦な餅ではありませんでした


ひどい貧血 うつ病 光線過敏。。。。。
もともと体が強くなかった私は 


次々と押し寄せる心身の波に
何度も飲みこまれそうになりました


心のゆとりを失っていた私から見れば


世の中の「当たり前」は どこか空虚で 
無益でつまらないものに感じられたこともあります


けれど 


そんな暗闇の中にいたからこそ 気づけた
「心を満たすための ささやかな知恵」があります


本当に辛いとき
人に話して余計に心が折れてしまったこと


誰かに頼りたくても 誰にも相談できず
子供や家族にさえ打ち明けられず


本当の気持ちを隠して
無理に笑っていた日々


そうして自分の本心を押し込めることが
いつしか私の「悪い癖」になっていました


いつもどこか他人事で
自分がいない毎日を
ただ必死にこなしていました


今でも ふとそんな感覚が戻ってきて
苦しくなることがあります


けれど 
今の私は あの頃とは違います


ちゃんと自分の足で立って
「自分らしく生きる幸せ」を
一歩一歩 噛み締めています


私の綴る1ページが 


誰かにとって


「昨日までの悲しみが ちがう色に変わるきっかけ」
になれたら


ふと見つけた
私をしあわせにする「破片」たちが


皆さんの生活にも
柔らかなひだまりのように届いたら嬉しいです

今はこうして、前を向いて歩いていますが
ここに至るまでの、光を失ったあの日の物語は、こちらから

第一章 第一話 目が見えない ~絶望のはじまり~

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