あたたかい日差しに誘われて
昭和記念公園まで電車で出かけた
光線過敏で太陽を避けていた私が
日差しに誘われる日が来るなんて
日差しを気にして
いつも車で移動していたのに
電車で出かけようと思うなんて
自分で自分に驚くばかりだ
ネモフィラ、菜の花、チューリップ
春の花々が咲き乱れ
園内は多くの人で賑わっていた
今日のお目当ては「新緑」
心を満たしてくれる風景が欲しかった
一番のお目当ては 「紫陽花」
枯れ木のような枝先から芽吹く
若緑色の新芽
少しずつ手を広げる姿は
たくましくて いじらしくて
その瞬間を切り取りたくて
人混みに紛れて ゲートをくぐった
園内のあちこちに紫陽花はあった
けれど 期待したものとは少し違っていた
枝は そのまま立ち枯れてしまったようで
株の足元からだけ芽吹き
こんもりと地表に葉が生い茂っている
期待していたものに出会えずにいながらも
久しぶりの園内を気の向くままに散策した
いつも素通りしがちな日本庭園に足が向き
シャガや菖蒲に誘われて中に進むと
盆栽苑を見つけた
今まで盆栽を見ても何も感じなかったのに
目の前にある
「幹のフォルム」の美しさに息を呑んだ
何年も積み上げられた時間の重厚感
盆栽が放つオーラに圧倒された
あてもなく歩みを進めた先に
見つけた草木の新芽たち

ベランダにも買い足した「ヒメウツギ」
我が家で四方に咲き乱れている姿とは違い
小さな蕾をつけて可憐に花を咲かせ
自分だけの世界を発していた
そして「フイリノコンギク」
小さな器の中で 所狭しと空に向かい
競って芽吹く姿はなんとも愛らしい
フイリ(斑入り)ならではの気品が
その格を上げている
そうか やっと気がついた
私は「芽吹き」がすきなのだ
そうだ
今 私も「芽吹き」の真っ只中だ

※私にとって、新しい発想のアンテナのような大切な一枚
別シリーズ(ziuのひとりごと)の顔としても活躍してもらっています


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